…………数時間後


「……ねね、宮野ちゃん怒ってる?怒ってる?」



「……怒ってない」


「怒ってる!?」


只今放課後です。
生徒もほとんど帰ったころ、私と月野くんと茜と高野くん、そして何人かの生徒しか残っていない教室に、高野くんの声が響く



「まぁ、怒るだろーな。お前のせいなんだから」


「うん、高野くんのせいだね」


茜と月野くんは呆れた感じで高野くんを見る


「なんだよ!お前らだって騒いでたじゃんか……」


そう、さっきの時間騒いでいた(主に高野くん)罰で、今まで書いたプリントをもう一回書いてこいと言われたのだ



「もう、いいよ高野くん!早く部活行ってきな!茜もほら!今日体験でしょ?」



「…うん。ごめんね、ゆな。ほら!高野くん行くよ!」



「…本当にごめんねー!」

遠ざかっていく二人に手を振る