「おいおい、田島。宮野にやらせすぎだろ」



後ろから声が聞こえる
私は誰だろうと振り返ってみた


「…月野くん!?」



後ろからの声の主は、月野くんでした…


てゆうか、近くない!?



「…はぁー?月野!あんたこそどこ行ってたのよ!サボってるのはあんたの方じゃないー!」






「ちょっと、呼ばれてたのー!」



呼ばれてた……てことは。



「なに、女の子にチヤホヤ構ってんのよ!」




やっぱり、女の子だよね。



告白か…モテるもんね。



て、なんでこんなに落ち込んでるんだろう。




「そうだよなー、ほらこいつ女好きだから!」




「………ええ!?月野くんって女好きだったの!?」




「…おい、玲。いい加減なこと言ってるなよ」



「……嘘か」


「あのなー、宮野も簡単に信じるな!」



「おいおい、こんな可愛ーい宮野ちゃんにお説教は無いだろう、つ・き・の・君?」




この人は高野 玲くん。
フィールドワークが一緒の班で、月野くんの親友みたい。




てゆうか、高野くん…手腰にまわってるんだけど。
もしかして、女の子慣れてる?




「玲、宮野の手離せって」



「…おっと、颯太に怒られちった!」


パッと手を離す高野くん。


なんか、騒がしいな