バタンと入ってきたのは、俺の姉貴の美優



今は大学一年生だ





「んなこと言ったってよ、ネクタイが結べないんだから……」






「全く、昔からあんたは不器用なんだから。貸してみ!」






姉貴は、俺の手からネクタイを無理やり取ると、慣れた手つきで結んでいく



「さすが。」



「……よし、出来た!はいっ!いってらっしゃい!」



姉貴は俺の背中を力強く押した。



「行ってきます。」