気まずい空気のまま、俺達は公園に行った。
いや、気まずいと感じてるのは実は俺だけかもしれない。
サトは本当にいつも通りで、
さっきテレビにさー、花田レイコがまた出てて。
ちとせお前最近、あの人とは遭遇してねえの?
いいよなー次から次手へと面白そうなことが起きて。
とかなんとかいう。
俺はというと、ああ、うん、べつに、ってまぬけな相槌を打ってばかりいた。
「どうしたんだよー?」
「んんん…わかんねえ…」
「何が」
「いろいろ。全部?」
「え、バカ?」
「…さあ…」
そのまま、公園に着いた。
すげえ近所。3分未満。
公園って言っても、砂場とブランコと滑り台があるだけの小さなやつだ。
簡素な街灯が6つ、弱々しく光っている。
虫が集まってるのがわかった。
そのうち、いくつかの街灯の下には、4人掛けのベンチが設置されていた。
俺達は公園の入り口に一番近かったベンチに座った。
ふと、変なことを思った。
人は、暗闇を怖がって光を求めるけれど、あの虫たち、たとえば蛾とか、どうして光を求めるんだろう。
いや、気まずいと感じてるのは実は俺だけかもしれない。
サトは本当にいつも通りで、
さっきテレビにさー、花田レイコがまた出てて。
ちとせお前最近、あの人とは遭遇してねえの?
いいよなー次から次手へと面白そうなことが起きて。
とかなんとかいう。
俺はというと、ああ、うん、べつに、ってまぬけな相槌を打ってばかりいた。
「どうしたんだよー?」
「んんん…わかんねえ…」
「何が」
「いろいろ。全部?」
「え、バカ?」
「…さあ…」
そのまま、公園に着いた。
すげえ近所。3分未満。
公園って言っても、砂場とブランコと滑り台があるだけの小さなやつだ。
簡素な街灯が6つ、弱々しく光っている。
虫が集まってるのがわかった。
そのうち、いくつかの街灯の下には、4人掛けのベンチが設置されていた。
俺達は公園の入り口に一番近かったベンチに座った。
ふと、変なことを思った。
人は、暗闇を怖がって光を求めるけれど、あの虫たち、たとえば蛾とか、どうして光を求めるんだろう。

