こうもあっさり言うとは思ってなかったのか、美佐は一瞬ぽかん、とまぬけ面で俺を見た。
そして、顔を真っ赤にする。
「ち、ちとせ、キャラが違うよ!!」
「なっ、お前が言えって言ったんだろ!!」
二人して顔を真っ赤にして(俺は美佐につられただけだ!!…って、願いたい)、ぎゃあぎゃあ言い合っていたら、ホットプレートの上のお好み焼きが若干焦げた。
「あ、うわ!!」
「大丈夫大丈夫!!食べれるってー」
「ああ、そうだよな…うん、あったまったし、って。美佐、誤魔化さない。」
今度はこっちが見つめる番だった。
もちろん、勝ったのは俺。
美佐は元に戻りつつあった顔をさっきよりも+αで赤くして、
「―――――あのさ、内緒にしてね?言ったって」
と、ついに言った。
「うん、てか、俺の知ってる奴?」
お好み焼きを突きながら、適当に返事をした。
「えっとねー…峰島…」
…うん?
ミネシマ?
…えっと、峰島って…
手が止まった。
「…………………は?」

