数分後、美佐が戻って来た。
照れたように笑いながら、さんきゅう、と言ってテーブルに着く。
その時、俺は大事な質問に答えてもらってない事を思い出した。
やっぱ、記憶力が弱いのが欠点だな。
…悪知恵は働くくせに、ねえ。
「美佐、」
「うん?何?」
「さっきの質問の答えは?」
とたん、笑顔が引っ込んだ。
「………………え…っとお…」
おいおい、目が泳いでるぞ。
「あのね、言うなって言われてるからー…ねっ」
上目遣いで言われても、納得いかない俺。
今もしも見えたのなら、不機嫌だってオーラを漂わせてるに違いない。
美佐はその雰囲気を感じ取ったのか、慌ててつけ足した。
「で、でも!!ちとせが『愛してるから、どうしてもお願い』っていうんなら!!」
「『愛してるからどうしてもお願い』」
棒読みな俺。
言った後、何しゃべってんだと自分で自分の頭を殴りそうになった。
照れたように笑いながら、さんきゅう、と言ってテーブルに着く。
その時、俺は大事な質問に答えてもらってない事を思い出した。
やっぱ、記憶力が弱いのが欠点だな。
…悪知恵は働くくせに、ねえ。
「美佐、」
「うん?何?」
「さっきの質問の答えは?」
とたん、笑顔が引っ込んだ。
「………………え…っとお…」
おいおい、目が泳いでるぞ。
「あのね、言うなって言われてるからー…ねっ」
上目遣いで言われても、納得いかない俺。
今もしも見えたのなら、不機嫌だってオーラを漂わせてるに違いない。
美佐はその雰囲気を感じ取ったのか、慌ててつけ足した。
「で、でも!!ちとせが『愛してるから、どうしてもお願い』っていうんなら!!」
「『愛してるからどうしてもお願い』」
棒読みな俺。
言った後、何しゃべってんだと自分で自分の頭を殴りそうになった。

