「広いー!!!」
「そーか?」
おじゃましまーす、と威勢良く言ったあと、ピンヒールを脱いで一歩踏み出した。
美佐はパタパタと廊下を走り、それからリビングのベランダへと続く窓ガラスに両手をついて歓声を上げた。
「凄い!!凄い凄い凄いー!!高いー!!」
ソファーに座ってポンポン飛び跳ねてみたり、テレビをつけてみたり…
うわー、好き放題。
俺はそれを目の端に入れたままにして、お好み焼きの準備に取り掛かった。
といっても、具を切ってお好み焼き粉と混ぜるだけだから、早い。
「ちとせさ、料理できるんだね!!」
「うん?あーまー…」
…お好み焼きって…料理か?
ぼんやりそう思いつつ山芋をすりおろす手は止めずに、適当に答えた。
「ねー、真面目に答えてよー」
「…なんでここわかったのか、おまえだって答えてくんねーじゃん」
「それはさー、言うなって言われてるからね?」
「嘘つきー。嘘つきとは付き合えねーなー俺ー」
「ええ!?」
「冗談だよアホ」
まあ、半分本気だけどさ。
テーブルの方にボウルを持って向き直りながら言った。
「ほい、できた。ちょっと待ってろ…ホットプレートどこしまったかな…あ、そこらへんの広告、テーブルに敷いといて」
「了解ー」
「そーか?」
おじゃましまーす、と威勢良く言ったあと、ピンヒールを脱いで一歩踏み出した。
美佐はパタパタと廊下を走り、それからリビングのベランダへと続く窓ガラスに両手をついて歓声を上げた。
「凄い!!凄い凄い凄いー!!高いー!!」
ソファーに座ってポンポン飛び跳ねてみたり、テレビをつけてみたり…
うわー、好き放題。
俺はそれを目の端に入れたままにして、お好み焼きの準備に取り掛かった。
といっても、具を切ってお好み焼き粉と混ぜるだけだから、早い。
「ちとせさ、料理できるんだね!!」
「うん?あーまー…」
…お好み焼きって…料理か?
ぼんやりそう思いつつ山芋をすりおろす手は止めずに、適当に答えた。
「ねー、真面目に答えてよー」
「…なんでここわかったのか、おまえだって答えてくんねーじゃん」
「それはさー、言うなって言われてるからね?」
「嘘つきー。嘘つきとは付き合えねーなー俺ー」
「ええ!?」
「冗談だよアホ」
まあ、半分本気だけどさ。
テーブルの方にボウルを持って向き直りながら言った。
「ほい、できた。ちょっと待ってろ…ホットプレートどこしまったかな…あ、そこらへんの広告、テーブルに敷いといて」
「了解ー」

