俺がついにアルツハイマー?と不安に思いながら、自分の記憶をたどり始めたとき、リビングから声が聞こえた。



「………?」

不審に思いながら部屋を出て、廊下を進む。

リビングに入ると、50型のテレビの前のソファーに、葵ともう1人…


サトが座っていた。




「は!?」

ガタタッ!!

バランスを崩して椅子にしがみついたせいで、大きな音がした。
その音に反応して、2人が振り向いた。

「ちとせくんおはよー」

ニコッと笑う葵。

「おそよー」

バカにしたニヤニヤ笑いのサト。

え、あれ?

「サト…なんで?」
「はぁ!?」

サトはあからさまに肩をすくめた。