気付いたとき、ケータイが鳴った。着信音で美佐だということを知る。

「は」
『ちとせのバカ!!』
「い…」

ガッチャン!!


………うん、かかってくると思ったんだ。


憂鬱な気分でテレビの画面を睨む。
花田カイコ…じゃなくてレイコは、好き勝手騒いでいる。


あ~ヤダヤダヤダヤダ…

救世主じゃなくって王子かよ…
カボチャパンツのダサダサ王子…


「ちーとせくん」
「う、わ!!」