HRが終わったあと、荒井君に案内されながら二人で歩いた。私は歩くのは好きではない。なぜなら、時々心臓に動悸を感じることがあるからだ。心臓病を患っているのは家族、先生以外に打ち明けてはいない。前に仲の良かった友達でさえも........。今日、歩くのが嫌いなのに歩いて登校したのは、私は元気だよ、何も心配しなくていいよって安心してもらうためにしたことだった。どんどん悪くなっていく自分の体にイライラする。
そんなことを考えていると、上から声が聞こえてきた。
「........さん........しら........ん、白石さん!」
「へぁ!?」
(あ、またぼーっとしてた。)
「ほんとに大丈夫?さっきっから上の空だけど?」
心配になったのか、荒井くんが私の顔をのぞき込んでいる。
「........っだ、だいじょ....ぶ」
心臓を抑えながらぎこちなく返事をする。
(ちょっとズキズキするかも。)
そんな様子に心配したのか荒井くんが口を開く。
「気分悪い?保健室行く?」
「だいじょうぶ。ちょっと最近体調悪くって。」
「........そうなんだ。えらかったら言ってね?」
「うん。ありがとう。」
(なんか、気を使わせちゃったかな?)
荒井くんはのぞき込む体勢をやめた。
「そういえば白石さんはさ。」
といわれ、すっと荒井くんの方に耳を傾けた。
「部活とかに入ったりする?」
「いや、私....、生まれつき体弱くて、部活とかに入ったことなくて。」
「そうなんだー。じゃあさ、もし良かったらさ、サッカー部のマネージャーになってくれたら嬉しんだけど。」
いきなり言われ、驚いて目を見開く。そんなことはお構いなしに荒井くんは続ける。
「マネージャーが人手不足でさ、今困ってんだ。だからもし体とか大丈夫だったら白石さんにやってもらいたい。ダメ........、かな?」
(........なぜいきなり私なのですか。)
いいたいがこれは言えない。私は困ったような顔をして荒井くんを見た。
「お父さんとお母さんに相談してみるよっ!」
「マジで?助かる!」
(またこの笑顔。ほっとする。)
そして私達は、案内を終えて一緒に教室に戻った。
それが、運命の出会いだとも知らずに.......。
そんなことを考えていると、上から声が聞こえてきた。
「........さん........しら........ん、白石さん!」
「へぁ!?」
(あ、またぼーっとしてた。)
「ほんとに大丈夫?さっきっから上の空だけど?」
心配になったのか、荒井くんが私の顔をのぞき込んでいる。
「........っだ、だいじょ....ぶ」
心臓を抑えながらぎこちなく返事をする。
(ちょっとズキズキするかも。)
そんな様子に心配したのか荒井くんが口を開く。
「気分悪い?保健室行く?」
「だいじょうぶ。ちょっと最近体調悪くって。」
「........そうなんだ。えらかったら言ってね?」
「うん。ありがとう。」
(なんか、気を使わせちゃったかな?)
荒井くんはのぞき込む体勢をやめた。
「そういえば白石さんはさ。」
といわれ、すっと荒井くんの方に耳を傾けた。
「部活とかに入ったりする?」
「いや、私....、生まれつき体弱くて、部活とかに入ったことなくて。」
「そうなんだー。じゃあさ、もし良かったらさ、サッカー部のマネージャーになってくれたら嬉しんだけど。」
いきなり言われ、驚いて目を見開く。そんなことはお構いなしに荒井くんは続ける。
「マネージャーが人手不足でさ、今困ってんだ。だからもし体とか大丈夫だったら白石さんにやってもらいたい。ダメ........、かな?」
(........なぜいきなり私なのですか。)
いいたいがこれは言えない。私は困ったような顔をして荒井くんを見た。
「お父さんとお母さんに相談してみるよっ!」
「マジで?助かる!」
(またこの笑顔。ほっとする。)
そして私達は、案内を終えて一緒に教室に戻った。
それが、運命の出会いだとも知らずに.......。