「ふぅ、やっとついた。」
少し動悸を感じながら私は息をついた。
「........うぅ、緊張してきた。ちゃんとできるかな............。」
職員室で待っていろと言われ私は椅子に座ってそわそわしていた。この前学校の下見に来たのだが、教室に入るのは初めてだったので今からとても緊張している。
(いけないいけない!平常心平常心。)
心の中でそうつぶやいているとふと上から声が降ってきた。
「.......ッ........さん........白石さん!」
「わっ!!??」
いきなり名前を呼ばれたので声を出して驚いてしまった。心臓がドクンッと跳ね上がり、同時に苦しさを覚えた。
「....ッは、はぁ、はぁ。」
心臓に痛みが走る。
「だ、大丈夫!?すぐに救急車をッ!!」
私のクラスの担任らしき人が焦った声でそう叫んだ。私は心臓を抑えながら軽く息を吸ってゆっくりと吐くと、笑顔で先生に言った。
「もう、大丈夫です。」
「でも、一応............」
「いえ、もう治まりましたから。」
その先生らしき人は心配そうに私の顔をのぞき込む。
「そう?苦しくなったら絶対言ってね。」
「はい。」
(なんか最近すぐ動悸と息切れがするんだよね。さっきも驚いた拍子に........。)
そんなことを思っていると、先生は笑顔になっていった。
「あ、そうだった。まだ自己紹介してなかったよね?私はあなたが今から加わるクラスの担任の小枝樹 律子(さえき りつこ)っていいます。よろしくね。」
「はい、よろしくお願いします。」
(若い先生だなー、綺麗だし。)
「校長先生やあなたの保護者から事情は聞いているわ。........持病があるみたいね。私にできることがあればいってね?」
「はい、ありがとうございます。」
律子先生と肩を並べながらゆっくりと教室に近づいていく。教室の前までつくと、私は少し遠慮しがちに言った。
「あの....先生。」
「ん?何?」
「クラスのみんなには、私が心臓病だってことは言わないでほしんです。」
先生は私の言葉を聞いて目を見開いた。
「どうして?」
「私、友達たくさん作りたくて、でもこの病気のこと言ったら皆私に気を使うんじゃないかって思って。それに、たくさん思い出作りたいですし。だから先生おねがいします。クラスのみんなには言わないでください。」
先生は困ったような顔をしたけど、すぐに了承してくれた。
「わかったわ。あなたがそれでいいのなら。とにかく教室に入りましょう。自己紹介しなくちゃね。」
「はい。」
そして私は新しいクラスへと入った。
少し動悸を感じながら私は息をついた。
「........うぅ、緊張してきた。ちゃんとできるかな............。」
職員室で待っていろと言われ私は椅子に座ってそわそわしていた。この前学校の下見に来たのだが、教室に入るのは初めてだったので今からとても緊張している。
(いけないいけない!平常心平常心。)
心の中でそうつぶやいているとふと上から声が降ってきた。
「.......ッ........さん........白石さん!」
「わっ!!??」
いきなり名前を呼ばれたので声を出して驚いてしまった。心臓がドクンッと跳ね上がり、同時に苦しさを覚えた。
「....ッは、はぁ、はぁ。」
心臓に痛みが走る。
「だ、大丈夫!?すぐに救急車をッ!!」
私のクラスの担任らしき人が焦った声でそう叫んだ。私は心臓を抑えながら軽く息を吸ってゆっくりと吐くと、笑顔で先生に言った。
「もう、大丈夫です。」
「でも、一応............」
「いえ、もう治まりましたから。」
その先生らしき人は心配そうに私の顔をのぞき込む。
「そう?苦しくなったら絶対言ってね。」
「はい。」
(なんか最近すぐ動悸と息切れがするんだよね。さっきも驚いた拍子に........。)
そんなことを思っていると、先生は笑顔になっていった。
「あ、そうだった。まだ自己紹介してなかったよね?私はあなたが今から加わるクラスの担任の小枝樹 律子(さえき りつこ)っていいます。よろしくね。」
「はい、よろしくお願いします。」
(若い先生だなー、綺麗だし。)
「校長先生やあなたの保護者から事情は聞いているわ。........持病があるみたいね。私にできることがあればいってね?」
「はい、ありがとうございます。」
律子先生と肩を並べながらゆっくりと教室に近づいていく。教室の前までつくと、私は少し遠慮しがちに言った。
「あの....先生。」
「ん?何?」
「クラスのみんなには、私が心臓病だってことは言わないでほしんです。」
先生は私の言葉を聞いて目を見開いた。
「どうして?」
「私、友達たくさん作りたくて、でもこの病気のこと言ったら皆私に気を使うんじゃないかって思って。それに、たくさん思い出作りたいですし。だから先生おねがいします。クラスのみんなには言わないでください。」
先生は困ったような顔をしたけど、すぐに了承してくれた。
「わかったわ。あなたがそれでいいのなら。とにかく教室に入りましょう。自己紹介しなくちゃね。」
「はい。」
そして私は新しいクラスへと入った。
