(........心臓痛い)

最近私の体はどんどん弱くなっていっていると思う。ちょっとしたことですぐ苦しくなったりしてきた。今も荒井くんと部室に行くところだけれど、心臓が痛い。
部室についても荒井くんは何か考え事をしてるようで、その場でうつむいたままだ。私は痛いのを我慢して声を振り絞った。

「........荒井くん、部室、ついたよ」

その時だった。今まで感じたことのないような痛みが私を襲ってきた。もう、立っていられない。

(くるしっ........痛い)

目はあけているものの、焦点が合っていないせいか、全くと言っていいほど見えない。


............プツン



何かが切れたような音がしたと同時に私はその場に倒れた。


「............し!........いし!」

誰かが叫ぶ声が聞こえる。


でも、そこで私の意識は途絶えた。