この頃白石の様子がおかしい。いま、一緒に部室へ急いでいるが、なんだか苦しそうだ。

「白石、体大丈夫なのか?」

聞いてみると、白石は戸惑ったような、焦ったような顔をして

「あ、えっと、大丈夫だよ?なんで?」

と答えた。最近白石の様子がおかしいというと、白石はうつむいて小さい声で

「あの、えっと、私貧血持ってて........。」

だそうだ。

でも................、

貧血持ちが苦しそうに心臓を抑えるもんなんだろうか?
見てのところ当の本人は無意識に心臓を抑えているみたいだ。

........嫌な予感がする。

白石は俺に何か隠しているんじゃないだろうか?時々見せる、胸が締め付けられるようなさみしそうな顔も、そのことと関係があるんじゃないのか?どうも考えているとき、眉間にシワがよっていたらしく、白石さんは言いにくかったらしい。遠慮しがちに

「........荒井くん、部室、ついたよ?」

俺ははっと我に返った。

「ああ、ごめん。」

見ると、菅谷先輩がこっちに手を振っている。

「おーい1年!早く着替えてこーい!」

「うーす!」

俺が返事をした時だった。ドサッという音がして、振り返った。

俺は正直突然のことだったんで何が起きたのかわからなかった。

でも、一つ言えること











――――――――白石が―――――――

























たおれた。