「どうぞ」
「わーい、ありがとう、リカエルさん!」
クムに喜ぶあたしに、リカエルさんはクスリと笑う。
「まお様は本当にクムが好きなんですね」
「うん!」
だって冷たくて、ほどよくすっぱくて、カラカラに乾いた喉には最適じゃん!
子供っぽいと、自分でも思うけど……。
またクムのグラスと口に運ぶと、甘酸っぱいクムが、口いっぱいに広がった。
まるで仕事の後、その日の終わりにビールを飲み干すサラリーマンのように、ぷはーっと息を吐く。
おいしかった!
リカエルさんにグラスを渡し、青い空を見上げた。
今、あたしはこんなに呑気だけど……この世界は戦争に巻き込まれているんだよね……。
この美しい空からすると、想像もつかない。
あたしだって、この国を守るために、こうやって魔力の練習してるのに……あたしはなにもできてない。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

