「ほら、まだ集中しきれていませんよ」



 い、イタッ!


 リカエルさんの厳しい声と共に、痺れた足の裏を叩かれる。


 かれこれもう1時間。


 リカエルさんはあたしにまずは精神統一をするように言った。


 正座して、あたしはひたすら神経を尖らせるけど……。



「……何を考えているんですか?」



 ひいっ!


 リカエルさんは、そう甘くはなかった。


 ちょっとでも集中できていないと思うと、あたしの痺れた足の裏を細い棒で叩くのだ。


 叩かれまくったあたしの足は、痺れて悲鳴を上げる。