あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。






 すると、扉の奥から大きな大砲が運び込まれてきた。


 あたしは絶句。


 こんなもん、こんなとこでぶっ放す気!?


 頭、おかしいんじゃないの!?


 さっきも言った通りあたしとカカオは結界があるから、身を守れるけど、間違いなく被害を受けるのはオスガリアの衛兵たちだ。


 それと、宮殿がぶっ飛びますけど、このお姫さま、果たしてわかっているのでしょうか。


 姫を見るけど……。


 ありゃりゃ、もうダメだ。


 もう憎しみにのまれていて、話は聞いてくれる予感がしなかった。


 
「撃てっ、撃てぇーっ!」



 姫の命令で、衛兵が合図を出した。


もちろん、姫を崇拝する兵たちには常識ってもんが通じないらしい。


 大砲の弾が撃ち出され、あたしとカカオは結界により守られた。


 けれど、結界に弾かれた弾は壁へと向かっていく……。


 そして……。


 壁を破壊した砲撃によって凄まじい爆風と、熱線が起こり、あたしたちを襲った。


ぐらりと、足もとが揺れた。


足元を咄嗟に見れば、そこにあったはずの大理石の床が無くなっていた。


床、抜けて……⁉︎


これじゃ、身体に防御結界張っていようがいまいが変わらないよ!


地面に叩きつけられちゃう!


 あたしは衝動的に目の前でよろめいていたカカオを抱きしめた。


 そして、咄嗟に呪文を唱え、転送魔方陣を出す。



「飛んで!」



 互いを抱きしめたあたしたちは、爆風に押され、転送魔方陣に飛び込んだ。