あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。






 王子の前には、いくつかの本やら巻物が積み上げられている。


 彼は、ひとつの巻物を取り、それを開いた。


それは、世界地図のようで海や陸地らしきものが記されている。


この世界のものかな?


そして、王子はもう一つ本を手に取った。


 横から覗き込んで見れば、やはり見たことのない文字で、思わず心の中で呻いてしまった。



「そなたがなぜ、ここに来たのかを教えよう」



 そういうと、王子の瞳がさらに青く、光った。


 それと同時に、本が凄い速さでページがめくられていく。


 風が巻き起こり、前髪が煽られた。


 そのありえない光景に、ここは本当に異世界であることを思い知らされる。


──どうしよう。


ようやく異世界であるっていう実感が持てたんだけど。


やっと、魔法らしいもの見れたんですけど!


テンションが上がって、思わず王子から見えない机の下で拳を丸めてガッツポーズ。