あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。





 カカオを先頭にして、あたしたちは部屋の中へと転がり込む。


 すぐさま互いを確認すると、背を合わせて立ち上がり、辺りを伺った。


 真っ暗で、何も見えない……。


 魔方陣を点した右手を前にかざし、少しでも明かりを頼りに辺りを探ろうとする。


 ……見えない。


 あたしはより一層、魔方陣の光を強くした。


 カアァと、魔方陣が強い光を放つ。


 すると、ぼんやりと部屋の中を確認することができた。


金で覆われたその部屋は、魔法陣の光を受けて怪しく輝いていて、その中央には金銀で出来、宝石の埋め込まれた王座が位置していた。


と、その前に一つの影が現れる。


 
「──よく来たわね」

「っっ!」



 突然現れた人影に、あたしは魔方陣を向け、魔力を高める。


 魔方陣の光によって照らされたのは……。



「ローズ、姫……」



 今回の目的の、ローズ姫だった。