カカオを先頭にして、あたしたちは部屋の中へと転がり込む。
すぐさま互いを確認すると、背を合わせて立ち上がり、辺りを伺った。
真っ暗で、何も見えない……。
魔方陣を点した右手を前にかざし、少しでも明かりを頼りに辺りを探ろうとする。
……見えない。
あたしはより一層、魔方陣の光を強くした。
カアァと、魔方陣が強い光を放つ。
すると、ぼんやりと部屋の中を確認することができた。
金で覆われたその部屋は、魔法陣の光を受けて怪しく輝いていて、その中央には金銀で出来、宝石の埋め込まれた王座が位置していた。
と、その前に一つの影が現れる。
「──よく来たわね」
「っっ!」
突然現れた人影に、あたしは魔方陣を向け、魔力を高める。
魔方陣の光によって照らされたのは……。
「ローズ、姫……」
今回の目的の、ローズ姫だった。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

