どうやらあそこにいた兵士たちが、ここを徘徊していたすべての兵士だったらしい。
この入り組んだ迷路のような道は本当に厄介だったけど、ここに招待されたことのあるカカオにとって、それはなんの障害にもならなかったため、意外にもすんなり進むことができた。
廊下を駆け抜け、螺旋階段を上ると、そこは広い空間だった。
辺りは薄暗く、恐怖心を掻き立てる。
「行くぞ」
周りに声が漏れないよう、密着しているカカオが耳もとで小声で囁いて、あたしはこくりと、頷いた。
目の前にあるのは、豪華な扉。
もしかして、ここが王座の間?
扉の前に門番はいない。
本当に不用心だなぁ……。
扉はわずかに隙間がある。
カカオとあたしは、扉を挟むようにして扉に背をつけ、中を覗くと互いに頷いて、合図した。
手に、魔方陣を呼び寄せる。
ぼんやりとした光が、一瞬廊下を照らす。
カカオが扉に手をかけ、緊張感が高まった。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

