あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。







 どうやらあそこにいた兵士たちが、ここを徘徊していたすべての兵士だったらしい。


この入り組んだ迷路のような道は本当に厄介だったけど、ここに招待されたことのあるカカオにとって、それはなんの障害にもならなかったため、意外にもすんなり進むことができた。


廊下を駆け抜け、螺旋階段を上ると、そこは広い空間だった。


 辺りは薄暗く、恐怖心を掻き立てる。


 
「行くぞ」



 周りに声が漏れないよう、密着しているカカオが耳もとで小声で囁いて、あたしはこくりと、頷いた。


 目の前にあるのは、豪華な扉。


 もしかして、ここが王座の間?


扉の前に門番はいない。


本当に不用心だなぁ……。


 扉はわずかに隙間がある。


 カカオとあたしは、扉を挟むようにして扉に背をつけ、中を覗くと互いに頷いて、合図した。


 手に、魔方陣を呼び寄せる。


ぼんやりとした光が、一瞬廊下を照らす。


 カカオが扉に手をかけ、緊張感が高まった。