「な、なんで……ひとに……」
「使い魔は、その主(あるじ)が強い魔力を持っていれば、簡単にひとになれる。 まあ、魔力の消費が激しいから、まおのように常に人にさせていられるわけではないがな」
「よろしくお願いいたします、まお様」
「お、お願いします……」
うやうやしく、まるで執事のように胸に手を当て頭を下げたボルトに、あたしもかしこまってしまう。
うう。
こんな明らかに年上に見える人にかしこまって挨拶されちゃうなんて、相変わらず慣れない……。
片目が長めの銀髪に隠れていて、青い目が、ちらりとその隙間から覗いている。
長い手足に、身長は180はありそうだ。
モデルみたい……。
ってか、魔界にはイケメンと美人さんいすぎじゃない!?
カカオもシュガーもアルバートもボルトもあと、クコは可愛いし、リカエルさんはキレイだし、あと一応ローズ姫は美人だし……。
この世の中、不公平だー！
叫びたくなってしまった。
