あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。






 だけど……。



「ここもムリ!」



 どこへ進んでも、先が見えない。


 手を伸ばしても、すり抜けてしまう。


 
「どうしよう……」



 もしかして、あたしは現実では意識不明とか?


 ……結界張ったから、魔力を使い切っちゃったのかも。


 うおおお。


 どうしよう、どうしたら目覚めるのさ、あたし!


 自分が一番わからないよぉー!!


 うわあああっ!


 頭を抱えて丸くなったとき、またあの声がした。



『まお……』

「っ……!」


 
 この声は、大好きなあなたの声。


 とたんに愛しさとどうしようもない懐かしさで胸が満たされる。


 ああ、そうだ。


 あたしは、帰らないといけない。


 みんなが待っているもとへ……。