『……お、まお』
……?
誰かが、あたしを呼んでいる?
暗い靄に覆われた、前すらも見えない空間の中に聞き覚えのある声が響いた。
なんだろう。
ぼんやりとしていて、何も思い出せない。
あたしは、靄だけの空間に浮かんでいた。
周りには何もない。
身体は、まるで風船のようにふよふよと空間を自由に行き来できた。
あれ?
なんであたし、こんなところにいるの……?
目をつぶり、記憶をたどる。
確かあたしは、ローズ姫とあって、それで国を守る防御結界を張って……。
……?
そこからの記憶がないということは……やっぱり倒れちゃったんだ、あたし。
シュガーとの交信もできないし……。
まずはここどこ?
なんとかして出ないと!

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

