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〈カカオside〉
俺は、まおが眠っている部屋へと急いでいた。
あのあとまおは、救護室から自室へと運び入れ、メイドが身の回りの世話をしていた。
まだまおには、目覚める気配がない。
確かに呼吸はしている。
心臓だって、動いている。
確かに、体力が回復しているのは、目に見えてわかった。
けれど、今のまおには一ミリの魔力も感じられない。
つまり、魔力は全く回復していないということだ。
まおは、結界を継続させるため、少しでも回復した魔力を、無意識のうちに全て結界に回してしまっている。
結界があるかぎり、まおは目覚めないのだ。
〈魔女の証〉から教えてもらった記憶を振り返り、俺は唖然としていた。
姫と結婚すれば、戦争はしなくて済むが、そのかわり二つの国は一つになる。
少し考えればわかることなのに、俺はどれほど焦っていたのだろうか。
そして、姫はそのことをまおに話した。
その話をした後、俺はまおと会っていたのに。
まおの様子がおかしいことに気づいていたのに。
姫はまおにこの話をしたと、嬉しそうにしていた。
俺がまおを好いていると、俺本人が気づいていなくても、何故かわかっていたのだ。
そして、嫌がらせのために、まおに残酷な決断を迫った。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

