顔が赤くなりそうなのを、必死に隠し、あたしは話題を変える。
「お姫さまとはどう? 相変わらず?」
「ああ、相変わらず疲れる」
そう言ったカカオは、首の骨をポキポキと鳴らした。
あたしは指先をカカオの鼻先に突きつける。
「そんなこと言ったらかわいそうよ」
さっきの姫の姿が脳裏に浮かんで、あたしはカカオを叱った。
言ってから、後悔した。
あの姫に、可哀想も何もあるか。
カカオを手に入れることしか、考えていない様子だった。
けれど、カカオにその気は全く無いように見える。
「……結局どうするかは、決めた?」
そんなこと、本当は聞きたくないのに。
聞けば、苦しいのは自分自身なのに。
それでも、気付けば悩んでいたことが、口をついて出てしまった。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

