「わたくし、カカオ様に想いびとがいると践んでいましたの。 だから、独自に調査をしたのですわ」
「想いびと? 調査?」
じゃあ、俺勝手に観察されていたのか?
「俺に想いびとなんていませ……」
「魔女──」
「……!」
思いもよらなかった名が姫の口から出て、思わず動きを止めてしまう。
「ウェズリアの魔術師の頂点に立つ存在で、王族と共に過ごすことが任務」
「なぜ……」
俺の表情に変化があったことを見逃さなかった姫はニンマリと、妖艶で怪しい笑みを浮かべた。
「“まお”様……と言うのですね。 確か、“ちきゅう”という異世界から来られた方なんですってね」
なぜそんなことを……国の重要極秘情報を他国の姫が知っている?
まおが地球から来たということまで……。
突然のことに、心臓が強く脈打ち始める。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

