あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。






 
「平和協定を結ぶのは、お主の返答次第だ。 待っておるぞ」



 王も高笑いをすると、数人の侍女を従えて出て行った。


 俺はまた、取り残される。


 ……俺、一応客人だよな……。


 誰もいないし、なにもなさそうなので、俺は勝手に帰ることにした。


 門を出てから、ボルトを元の大きさに戻す。


 小さい身体がイヤだったのか、ボルトは大きく身震いをして、腹のあたりを鼻先で何度も擦った。


 そして、金の瞳で俺を見つめる。


 
〈いいのか、カカオよ。 このままでは、相手の思うツボだぞ〉



 ブルルルと、鼻を鳴らすボルトは、俺の脳に直接話しかけてくる。



「それは、わかっている。 わかっているが……」