まお? 俺は、まおが……? 「たとえ想いびとがいたとしても、もうこの結婚を断ることは出来ません」 「…………」 「その、想いびとを傷つけたくなければ、わたくしと結婚してくださいませ」 姫は耳もとで自信ありげに囁いた。 この結婚を断れば、ウェズリアは……まおは危険にさらされる。 しかし、断らなければ……。 「しっかりと、考えてくださいませ」 ローズ姫はそういって微笑むと、侍女を連れて部屋の奥に消えた。