あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。






 けれど、それは仕方のないことだ。


 外の環境は最悪で、太陽の眩しい光さえも、濃霧で地上には届かない。


 なぜここは、これほどにまで、汚れてしまったのだろう……。



「待たせたな」



 渋い声がして、俺はゆっくりと振り返った。


 そこには、例の王と……明るい金髪が目立つ、娘を連れていた。


 王と共にいるし、服装からしてこの国の王女だろう。


 金髪をふわりと巻いて腰まで下ろし、豪華な髪飾りをぶら下げている。


 さらに高価そうな絹で出来たドレスは、彼女をさらに輝かせ、そしてとても自信に満ちあふれさせるように見えた。


 いや、実際にそうなのだろう。


 王女は、不敵に微笑んでいる。


 完璧な笑顔を絶やさずに、こちらを見ている。


 そして、ニコリと口角を上げた。


 思わず、寒気がして、身を竦めてしまった。