大変! 助けなきゃ!
慌てて駆け寄ろうとするけど……。
「……その瞳、ウェズリアの魔術師だな?」
「それなら、我らの敵……」
ゆらり、ゆらりと新たなる兵士たちが立ち上がる。
目が、あたしではない何かを見ているようで怖い。
「えっ、ちょっ!」
「ならば、倒す!」
「我らがローズ様のため!」
兵士たちは防具を脱ぎ捨て、地面に落ちていた剣を掴むと頭上に振り上げ、あたしたちに突進した。
これじゃ、カカオに近づくこともできないじゃん!
それに……さっきの兵士の言葉……。
『我らがローズ様のため!』
“ローズ様”って、一体誰?
すぐ目の前に白銀の一筋の光が迫り、慌てて魔方陣を発動させる。
ギィン……と鈍い音が響く。
あたしと兵士は魔方陣と剣でつばぜり合い。
このまま、防御魔方陣から魔術を発動させれば、一発だけど……。
「くっ」
いつのまにか、額に汗がにじんでいた。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

