あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。






「わたしは、今回ここを受け持った〈赤〉のチーム所属で」



 〈赤〉というのは、チームの名前だ。


 炎系統の魔法を得意とし、その者たちから形成されている。


 他にも、水系統の魔法を得意とする〈青〉。


 光・雷系統の魔法を得意とする〈黄〉。


 風系統の魔法を得意とする〈白〉がある。


 そしてもう一つ、皆には“救護班”と言われている〈翡翠〉。


 これだけは、特別な魔法で限られた種族、血族ではないと使えないので、名前がやや豪華だ。


 ウェズリア軍隊所属魔術師隊は、この5つのチームからなっている。



「〈赤〉はここでオスガリアの兵を食い止めるよう言われました。 しかし、目の前で王子が危機的状況に陥ったのです」

「危機的、状況……?」



 突然、心臓がイヤなくらいうるさく脈打ち始めた。


 じわりと、背中に汗が滲む。



「周りの魔術師が、すべてやられ、一時的に動けなくなってしまったのです……」



 そんなっ……!



「カカオは? カカオは無事なの!?」

「はい。 王子自身が、ご自分をお守りになりました」



 はぁ……。


 よかった……。



「しかし、まだ気を失っていない兵がいて、王子の死角から王子を狙いになったので……思わず飛び出したら……この有様です」



 「すみません」とクレアは頭を下げた。


 それを見て、クコはクレアの頭を優しく撫でる。



「私たちがまにあってよかったわ」