あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。






「──お前、『魔界』の者か」

「え? あたしは違います!」



ぼんやりと彼を見つめていると、唐突に投げかけられた質問に、驚いてあたしは即座に頭を左右に振った。


こうやって初めて会った人にこんな風に変なことを聞かれても、怖じけずに答えられてしまう自分に今は賞賛を送りたい。


 彼はあたしを魔界の者と言った。


って魔界⁉︎


あたしは地球から来たの!


 あたしは必死に顔を振り、否定する。




「……なら、どこのものだ」

「あたしは……」



そう言いかけて、はたと動きを止めた。


 信じてくれるだろうか。


 地球から来たなんて。


そもそも、地球って知ってるのかな?


 でも、やっぱり正体隠したままなんて、苦しいだけだよね!


あたしはどうやら嘘をつくとすぐに顔に出てしまうらしい。


何度も紗桜に嘘をついて、それがバレて悪戯を受けて来た。


相手が紗桜ならまだしも、この人が王子様みたいでも、かっこよくても、知らない人であることには変わりはない。


ならば、正直に言うのみ!




「地球から、来ました」

「ちきゅう……から……?」



 案の定王子様は、困惑した様子で目を見開いた。


 そして、少し考え込む。