「──お前、『魔界』の者か」
「え? あたしは違います!」
ぼんやりと彼を見つめていると、唐突に投げかけられた質問に、驚いてあたしは即座に頭を左右に振った。
こうやって初めて会った人にこんな風に変なことを聞かれても、怖じけずに答えられてしまう自分に今は賞賛を送りたい。
彼はあたしを魔界の者と言った。
って魔界⁉︎
あたしは地球から来たの!
あたしは必死に顔を振り、否定する。
「……なら、どこのものだ」
「あたしは……」
そう言いかけて、はたと動きを止めた。
信じてくれるだろうか。
地球から来たなんて。
そもそも、地球って知ってるのかな?
でも、やっぱり正体隠したままなんて、苦しいだけだよね!
あたしはどうやら嘘をつくとすぐに顔に出てしまうらしい。
何度も紗桜に嘘をついて、それがバレて悪戯を受けて来た。
相手が紗桜ならまだしも、この人が王子様みたいでも、かっこよくても、知らない人であることには変わりはない。
ならば、正直に言うのみ!
「地球から、来ました」
「ちきゅう……から……?」
案の定王子様は、困惑した様子で目を見開いた。
そして、少し考え込む。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

