あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。






 そして……。


 クコの手のひらから溢れる光が消えるころには、女の子の肩の傷は塞がり、女の子も気を失っていた。



「これで、大丈夫でしょう」



 クコはにっこりと笑った。



「それでは、この子、どうしましょうか」



 女の子を抱えたリカエルさんが、無表情で言う。


 確かに、女の子をこのまま連れていくわけにもいかないし、ましてやここに置いておいてもまたケガをしてしまうかもしれない。


援護のために連れてきた〈翡翠〉のメンバーは今あたしたちの周りには他にいなかった。


とりあえず、メンバーが辿り着くまで様子を見ることにする。



「なぜ、こんなところにいたんでしょうねぇ……」



 クコがのんびりといった感じで呟いた。


 女の子の目は、確か──青だった。


 つまり、ウェズリアの住人ってこと。


 でも、まだ15歳にもなっていなさそうなこの子が、戦争になんてくる?


 しかも、カカオが子供を戦争に連れてくなんてありえないし。


 女の子のあどけない寝顔を見ていると、さらにその疑問は高まった。


けれど、この服、見覚えがある……。


もしかして……この子は……。