「っはい!」
リカエルさんの声で、クコは女の子の脇にしゃがみこんだ。
「もう、大丈夫だからね」
クコは優しい声をかけ、持っていたハンカチで肩の傷口を押さえる。
たちまち白いハンカチは、赤く染まっていく。
あまりの激痛に女の子の口から、うめき声がこぼれた。
「ちょっとだけ、我慢して……」
傷口を押さえたクコは、空いているほうの手を女の子に掲げた。
次の瞬間、クコの手のひらから淡い黄緑色の光が、溢れ出す。
ふわり、ふわりと、まるで雪のように舞う光は、徐々に女の子の傷口へと集結していく。
すると、青白く険しかった女の子の表情が、わずかに和らいだ。
全身に入っていた力も、抜けていく。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

