「今あたしたちがまず一番にやるべき事は……カカオの居場所を突き止める事だよね」
「そうですね。 カカオ様の周りには軍の中でも特に優秀な精鋭が警護しております。 けれど、それも永遠にとは限りません。 こちらとしてはカカオ様が討伐されてしまえば王都陥落となってしまいます。 それだけは止めなければなりません」
「そうだね。 それじゃあ、カカオのもとに行こう」
使える魔法の種類が少ないあたしに代わり、リカエルさんが魔法でカカオの居場所を突き止めてくれた。
「……どうやら、まだ安全のようです。 王子は魔術師に守られています」
「なら、まずあたしたちは戦地を回って、ケガ人の治療と援護をしつつ、カカオたちを追おう」
「わかりました」
リカエルさんとクコが頷く。
木の下を抜け出し、戦場を駆け出した時だった。
それと同時に、砲撃音が聞こえた。
地面がはじけ飛び、悲鳴と叫び声が響き渡る。
「え、ちょっと今の声……」
「……気になりますね」
「確か、女の子の声でしたよね……?」
あたしたちは顔を見合わせると、そちらに向かった。
なんで女の子の声が?
ここは戦場。
小さい子など、いるわけない。
まだ10歳歳にもなっていないと、魔力を操るのが難しく、15歳にならないと魔法が安定しづらいと言われている。
なのに、幼い女の子がここにいるの?
両親が魔術師で、ついてきちゃったとか?
なら、早く連れ戻さないと!

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

