何分くらい飛んだのだろうか。
空に突き出すようにして存在する巨大な南門が見えてきた。
この戦争のせいだろうか、その上部には薄ぼんやりとした靄がかかっており、全景を臨む事は出来ない。
じょじょに怒号や爆音が大きくなっていく。
魔力の波動が止めどなく押し寄せてきた。
今、あたしたちの下では、戦争が行われているんだ……。
そのことが、紛れもない事実として、目に焼き付けられて離れない。
〈──お、まお……まお!〉
名前を呼ばれて、ふと我に帰った。
〈とりあえず、下に降りねぇか? このままだと、俺ら標的にされるぞ〉
そうだ。
ここは戦場。
あたしは戦うためにここに来たのだから。
「下りよう!」
「はい」
「そうしましょう。そうですね……あの丘の上の木の辺りには誰もいません。 あそこを目指しましょう」
リカエルさんの指示通り、大きな木のもとに降り立った。
それと同時にシュガーも人間の姿になる。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

