あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。



何分くらい飛んだのだろうか。


空に突き出すようにして存在する巨大な南門が見えてきた。


この戦争のせいだろうか、その上部には薄ぼんやりとした靄がかかっており、全景を臨む事は出来ない。


じょじょに怒号や爆音が大きくなっていく。


魔力の波動が止めどなく押し寄せてきた。


今、あたしたちの下では、戦争が行われているんだ……。


そのことが、紛れもない事実として、目に焼き付けられて離れない。


〈──お、まお……まお!〉


名前を呼ばれて、ふと我に帰った。


〈とりあえず、下に降りねぇか? このままだと、俺ら標的にされるぞ〉


 そうだ。


 ここは戦場。


 あたしは戦うためにここに来たのだから。


「下りよう!」

「はい」

「そうしましょう。そうですね……あの丘の上の木の辺りには誰もいません。 あそこを目指しましょう」


 リカエルさんの指示通り、大きな木のもとに降り立った。


 それと同時にシュガーも人間の姿になる。