あたしたちは上空から、リカエルさんを先頭に戦場へと向かう。
周りの音を遮断するように薄くあたりを結界で覆う。
おかげで互いの声が反響して聞こえる。
「今回はケガ人も大勢出ていて、しかも規模の大きい戦争です」
リカエルさんが緊迫感溢れる声でいった。
「まだ戦争が起きている場所は、ウェズリアの周囲……特にオスガリアと面している南門周囲が被害が酷いです。 魔術師たちが食い止めてくれているため、まだ中心部には侵入されていませんが……もしこのままだと……ウェズリア侵略は時間の問題かと」
「そんな……」
クコが、乾いた声で呟いた。
「……それでもとりあえず城を占拠されることはないよ。 城の周りには、防御結界張ってあるから。 オスガリア兵は何人たりとも侵入できない」
「「まお様がですか!?」」
「……なによ」
なんで二人揃って、そんな不思議そうな顔するの?
「国を守るほどの大きな結界は張れないけど、城くらいは大丈夫よ」
あたしは二人に向かってピースサインを送る。
だから安心して、と声をかけると、二人は驚いたような、ほんの少しだけ安堵したような表情を見せた。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

