あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。



「隊長!」


隊員たちは、無事にドラゴンを元いた場所に転送できたようで、報告をしにこちらへ戻ってきた。


「無事、転送完了しました」

「ありがとう。 このことは僕の方から王子に報告しておこう。後はこの周辺でドラゴンの被害がなかったか、見回りを。 怪我人がいたら医者を手配してやって」

「はい!」

「それが終わったら、今日の見回りは終わり。 各自城に帰城するように。 それと、きちんと帰城したことをエディに報告しといて。 いなかったら名簿に記録。 いいね」

「了解!」


フランさんの命を受けた隊員たちは、一斉に敬礼すると、それぞれの仕事をするために散らばっていった。


それを見送ったフランさんは、こちらを向いた。


「まおさんはもう帰城してください」

「でも、皆さんまだ働いていて……」

「こういった細かい仕事は彼らの方が詳しいでしょう。 それに貴女はドラゴンを眠らせてくれた。 その働きは大きいものです。本当なら今回の任務の相方である僕も行動を共にしなければならないけど、これでも一部隊の隊長。 先には帰れないから」


この騒動の後片付けに追われるのだという。


たしかに、この国に来たばかりのあたしには、専門外のことでいても役には立てないだろう。


先程、怒られてしまったばかりだし。


あたしの心配してのことだと、言わなくてもわかる。


「ありがとうございます」


言葉に甘えて、あたしは帰城することになった。


あたしはまだ、ちゃんと転送魔方陣が使えないため、シュガーを箒にして空を飛んだいく以外に帰る方法がない。


歩いてもいいけれど、このままでは夜になってしまうだろう。


疲れたとぼやくシュガーに頑張ってもらって、ようやくあたしは城へと帰ったのだった。