あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。




と、嬉しそうに頷いた黒猫の周りにゆらりと使い魔にしては強大な魔力が立ち上り、端整な目鼻立ちの少年が赤髪を揺らしてその場にいた。



「約束だぞっ」

「はいはい」



そんなに嬉しそうな顔されちゃ、嫌って言えないや。



「そろそろ食堂につきますよ」




言い合いしながら歩いていたあたしたちの隣を歩いていたクコが、言ったことで、ようやくお腹が空いていることに気がついた。



「あ、昼ごはん! 忘れてた!」

「そういえば腹減った」

「今日はなんだろうね」

「今日はパスタ、というものらしいぞ」

「え、なんでシュガー知ってるの?って、さっき食堂行ってたからか! よくそれでご飯も食べれるね……」

「成長期の食欲なめるな!」

「うわぁ、他の人の分まで食べられそう……」



思わずそんな言葉を漏らすと、隣のクコが自慢げに指を一本立てて言った。



「大丈夫ですよ、まお様。 ここのシェフは凄腕ですから。必ず食堂利用者を満足させてみせます」

「すっごく美味しいよなー、ここの料理!」

「ぜひ、シェフにそうおっしゃってあげてください。 きっとお慶びになりますよ」



シュガーが満面の笑みで語るのを見て、クコも嬉しそうに微笑んだ。



「じゃあ、その料理食べて、今日の午後も頑張ろう!」