「シュガー?」
〈ごごごゴメンなさい! だって、料理長と給仕のメイドが新しい種類の料理作ったから、味見てくれって……〉
「言い訳無用!!」
〈ギャーッ!〉
特訓の成果か、他を傷つけることなく、シュガーの上に青白い稲妻が落ちた。
*
〈雷落とさなくたっていいじゃないか……〉
あたしから大目玉を食らったシュガーは、プスプスと頭から煙を出し、あたしの横を歩いていた。
グスンと泣きまねをするが、漆黒の尻尾はぴんと上がっていてゆらゆらと歩くたびに揺れている。
そーいって、またサボろうとしてるな……。
「またサボったら、どうなるか分かってるよね……」
低い声で、拳骨を作りにっこりと微笑めば、シュガーは震え上がる。
〈ご、ごめんなさい!〉
今謝らなくても……。
〈……まおが〉
「ん?」
〈まおがちゃんと俺と相手してくれるなら、いいよ〉
「それはもちろん相手するよ。 相手がいてくれた方が嬉しいし、って、あたしが相手しなかったから訓練逃げてたの⁉︎」
〈だってまお、俺のことほったらかしじゃんかぁ〜。 大変なのはわかるけど……〉
構って欲しいんだもん、と可愛く言われ、どうやらあたしが折れる番のようだった。
「わかった、わかった。 ちゃんと相手するから。 だから一緒に訓練出てくれる?」
〈おう!〉

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

