なんて大胆なっ!
カカオ、まさか、あたしのこと……。
ドクン、ドクンと、自分の鼓動だけが聞こえる。
『今日、まおは口説かれたりしていて、あのアルバートが夜の間に来るかもしれないからな。心配で俺が見張りをすることにした』
や、やっぱり、勘違いだよね……。
でも、なんかあのカカオから想像もつかないや。
なんか、最近やけに優しいような?
……でも、もともと優しい感じだったっけ。
それでも、カカオがあたしのためにこうやって、部屋に来てくれてるんだよね……。
それが、こんなにも嬉しいなんて。
アルバートにあんなふうに愛の告白されても、慣れていなくて照れただけでときめかなかったのに。
……どうして?
どうしてアルバートじゃダメなのに、カカオにはときめくの?
そりゃアルバートもカカオもイケメンだし、二人ともファンタジー小説から飛び出してきたような感じで理想通り。
けれど、どこかカカオに感じるそれは、アルバートとは違うみたい。
もしかして、これは……。
感じたことのない感覚に戸惑いつつ、自分の中ではその気持ちにどんな名前がつくのか、わかっている気がした。
『……わかった、お願いします』
『ああ』
こういうわけで、こんな状況になっているのである。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

