あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。






 なんて大胆なっ!


 カカオ、まさか、あたしのこと……。


 ドクン、ドクンと、自分の鼓動だけが聞こえる。



『今日、まおは口説かれたりしていて、あのアルバートが夜の間に来るかもしれないからな。心配で俺が見張りをすることにした』



 や、やっぱり、勘違いだよね……。


でも、なんかあのカカオから想像もつかないや。


なんか、最近やけに優しいような?


……でも、もともと優しい感じだったっけ。


 それでも、カカオがあたしのためにこうやって、部屋に来てくれてるんだよね……。


 それが、こんなにも嬉しいなんて。


 アルバートにあんなふうに愛の告白されても、慣れていなくて照れただけでときめかなかったのに。


……どうして?


どうしてアルバートじゃダメなのに、カカオにはときめくの?


そりゃアルバートもカカオもイケメンだし、二人ともファンタジー小説から飛び出してきたような感じで理想通り。


けれど、どこかカカオに感じるそれは、アルバートとは違うみたい。


もしかして、これは……。


感じたことのない感覚に戸惑いつつ、自分の中ではその気持ちにどんな名前がつくのか、わかっている気がした。


 
『……わかった、お願いします』

『ああ』



 こういうわけで、こんな状況になっているのである。