あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。





『えっ──』



 その意外な人物に、声を失う。


 その人は……。



『カカオ──? なんで……』


 
 そう。


 ウェズリア王国の王子、カカオその人だった。


 彼は無言でベッドに腰掛ける。


重みでキシリとベッドが沈んだ。


 あたしの心臓はありえないほど速く、脈打ち始めた。


 ガバリと身体を起こして、慌てて髪を手櫛でまとめる。


 彼はいつもの軍服ではなく、Tシャツのようなものにズボンという、ラフな格好をしていた。


 お風呂に入ったのか、髪が濡れて、どことなく色っぽい。


 しかも、いつもと雰囲気が違うから……。


 うわぁあ!


 カッコイイよぉ!


 誰でも惚れちゃうよ、これは!