『えっ──』
その意外な人物に、声を失う。
その人は……。
『カカオ──? なんで……』
そう。
ウェズリア王国の王子、カカオその人だった。
彼は無言でベッドに腰掛ける。
重みでキシリとベッドが沈んだ。
あたしの心臓はありえないほど速く、脈打ち始めた。
ガバリと身体を起こして、慌てて髪を手櫛でまとめる。
彼はいつもの軍服ではなく、Tシャツのようなものにズボンという、ラフな格好をしていた。
お風呂に入ったのか、髪が濡れて、どことなく色っぽい。
しかも、いつもと雰囲気が違うから……。
うわぁあ!
カッコイイよぉ!
誰でも惚れちゃうよ、これは!

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

