「まぁ、話はそういうことだ」
「あ、待て!」
まるで翼がはえたように柔らかく、アルバートはフワリと窓枠に飛び乗った。
カカオが慌ててそれを追うけど……。
「それでは、失礼するよ」
彼は黒いマントを翻し、宙に身を踊らせた。
「あっ!」
シュガーが窓枠に駆け寄ると……次の瞬間、アルバートの身体は黒い鳥のようなものになる。
それは、バサバサと大きな翼をはためかせ、大空へと飛び立っていった。
あれ……コウモリ……?
アルバート、コウモリにもなれるんだ……。
でも、ヴァンパイアがコウモリになるのはファンタジー小説の鉄板か。
あたしたちは、呆然とその蝙蝠が闇夜に消えていく姿を見送った。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

