あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。






「まぁ、話はそういうことだ」

「あ、待て!」



 まるで翼がはえたように柔らかく、アルバートはフワリと窓枠に飛び乗った。


 カカオが慌ててそれを追うけど……。



「それでは、失礼するよ」



 彼は黒いマントを翻し、宙に身を踊らせた。


 
「あっ!」



 シュガーが窓枠に駆け寄ると……次の瞬間、アルバートの身体は黒い鳥のようなものになる。


 それは、バサバサと大きな翼をはためかせ、大空へと飛び立っていった。


 あれ……コウモリ……?


 アルバート、コウモリにもなれるんだ……。


でも、ヴァンパイアがコウモリになるのはファンタジー小説の鉄板か。


あたしたちは、呆然とその蝙蝠が闇夜に消えていく姿を見送った。