気持ち悪い。 それが最初の感想だった。 瞼を通しても強い光が、目に届く。 「ん……」 あたしは、ゆっくりと瞼を開いた。 パチパチと、何度かまばたきをして、焦点を合わせる。 目の前に広がるのは、モヤモヤとした霧。 呼吸をすると、それは肺に入ってきて、むせてしまった。 なに、これ。 霧じゃなくて、煙? 「っ、てて……!」 身体を起こそうとすると、ビキビキと身体が痛む。 それでもなんとか、身体を動かして、立ち上がった。 頭が、酔ったようにグラグラする。 えーと。 ここは、どこでしょうか。