カカオ……!


 あたしはグングンと加速し、騎馬隊へと近づく。

 
 すると、



〈危ねぇ!〉

「っきゃ!」



 カカオまであと数メートル……というところで、何かが飛んできた。


 それを、シュガーが移動して避けてくれる。


 その何かは、地面に当たると炸裂した。


 あれは……爆弾だ。


 爆弾が飛んできた方向を見ると、大砲台の口がこちらを向いている。


指揮官のような人が、こちらに向かって指示をする。



「放てぇ~!」

「こっち狙ってきた!」



 やばい、見つかった!


 慌てて箒を上に向け、爆弾の届かない高さまで上昇する。


 それをみたオスガリアの兵士はあたしたちを捕らえようと、さらに武器を用意し始めた。


 どうしよう……。


 このまま逃げてばっかりなんて……。