すると……。 「あっ……!」 小説の隣に入れておいたスマホ(推しキャラである金髪碧眼王子ストラップ付き)が、鞄からこぼれ落ちて、公園の中央へと転がっていってしまった。 あ゙ー! やっちゃった! 大丈夫かな、画面、傷ついてない!? 結構派手な音がしたはず! 持っていた小説を鞄の横にほっぽりだし(優しく丁寧に置きました)、スマホに慌てて駆け寄った。 そして、スマホを拾い上げる。 ──それが、間違いだったのかも知れない。 「えっ!?」