『迷うの?
本当に求めるものを、君は自覚してないの?』
私の求めることは………
ただアレクと、結ばれること。
マリアだとかあの男だとかどうでもいい。
私が求める、アレクさえ手に入れれば全てどうでもいいのです。
「結ばれたい、人がいるのです…」
『へえ』
「でも、その人は今、私の不手際で、ある男に殺されそうです」
『うん』
「でも、私の想い人は、今日、これから、私ではない、他の女にプロポーズするのです」
手に力がこもる。
口が思わず歪んでしまった
しかし、天使の前だと不思議と本音が苦もなく出てくる。
「わた…しは、どうしても彼を……アレクを、私のモノにしたいです…!!!」