「ベアトリーチェ!ベアトリーチェ!!どうしてそんなことを言うんだい!?!??

ああ…!

やはり君はアレクにたぶらかされているんだね!!!
可哀想に!」



!?


何故、何故アレクの名が?!


ふと、アレクの顔と、昨日彼から送られた赤い石のネックレスを思い出した。



ずっとつけたままにしてたネックレス



しかし………


「ない………」


首元に手をやるが、期待していた金属の感触がない。



その様子を見た男は、顔を傾けて、


「探し物はこれかな?」

と、懐から何かを取り出したかと思えば私の目の前に、あのネックレスをちらつかせた。