よどんだ雨空。
星が見えない…
私も見えない。

いつからだろう。
誰にも何も感じなくなったのは、
心が悲鳴をあげてるのは…
私が私じゃなくなったのは。




中3冬-
受験生が焦り始める時期。
私もその一員だった。
自分のレベルに合わせた学校に行くか
安全圏に落とすか…
ギリギリまで迷っていたんだ。

「桜子ー!あそぼぉ」
「桜子、こっちこっち」
日々平凡。
友達にも恵まれ休み時間はこうやって何人かで遊んでいる。

だけど、ふと感じてしまう。
みんな…子供ね。
なぜこんなふざけた遊びをするの。

脳裏に浮かんでしまう言葉を、
必死に押し込めた。