私は玄関へ走って行った。
そこにいたのは…2年前に引っ越しをした本西蓮だった。
『あかりちゃんっ‼︎帰ってきたで!
あのペン…使い切ってない?』
2年前と変わらない吸い込まれそうなくらい綺麗な目…。
『おかえり…蓮くん。ちゃんとインク残ってるよ!
さ、中入り??寒いやろ?
ココアでいい?ちょっと待っててな!』
そう言い残して私は自分の部屋を出た。