もう、この場にいたくない。 屋上から出ようと歩き出すと、青龍の幹部5人が立ちはだかる。 「…どいて。」 すると響が、フッと小さく笑って言う。 「…面白い女だな、おまえ。やっぱり決めた、お前が青龍の姫だ。」 他の幹部達も、口元に笑みを浮かべている。 「…だから、嫌って言ってるでしょ。」 「…俺が決めた。お前に拒否権は無い。」 理不尽なことを、自信ありげに言う響に呆れながらも、少し驚いた。 響に、青龍に何かを期待している自分がいることに…。